省エネ・創エネ お役立ちコラム
蓄電池
2022年03月30日蓄電池
蓄電池のあれこれ、いろいろな種類どれを選べばいいの?
近年、多発する自然災害や電気料金の高騰により蓄電池を検討される方が多くいらっしゃいます。なかには調べてみたけどメーカーや種類が多すぎて何が何だか分からないというご相談を戴くこともあります。
ここでは「我が家にあう蓄電池選び」の参考にどういった目線で考えればいいのかの一例をご紹介します。
【① 「全負荷」か「特定負荷」か?】
簡単に言えば「全負荷」は停電時に家全体どこでも蓄電池から電気を使用できるタイプであり、「特定負荷」では例えばリビングとキッチンだけ、のように特定の電気回路だけで使用できるものになります。多少の金額差はありますが、いざというときに「やっぱりここが使えれば!」という思いをしたくはない事もあるかもしれません。最近では「全負荷」を選ばれる方が増えている印象です。
【② 「蓄電容量」はどうするか?】
蓄電能力とも記載されることがあり、蓄電池にためることのできる電気の量を〇〇kWhといった形で表したものになります。停電の時にどれだけの電気を何時間使えるように備えたいか?という考え方で決める事になります。
電気の検針票などを見ると1ヵ月で〇〇kWh使用しているかが分かるので、1日でおおよそどのくらい電気を使っているかも知ることが出来ます。
また、家電の消費電力量から見ることもできます。
例えば500wの冷蔵庫を10時間動かすと500w×10h=6.0kWhの電気を使用するといった考え方です。
【③ 太陽光発電はないとダメ?】
太陽光発電が設置されていなくても蓄電池単体で使用することは出来ます。ただし上記の蓄電池容量を使い切ってしまった後に、まだ停電が続いてしまう事があると充電するすべがなくなります。太陽光発電が設置されている場合は夜間に蓄電容量を使い切っても翌日の太陽光で充電することが出来ます。数日に渡る停電対策には太陽光と組み合わせる事で大きな効果が期待できるので、設置可能であればお勧めです。
【さいごに】
この他にもメーカーごとに様々な機能、使い方で違いはありますが基本的な選択基準はこのような考え方で選ぶのがおすすめです。
もしわからないことや知りたいことがあれば、是非お気軽にご相談ください。
2021年07月26日蓄電池
家庭用蓄電池システムを後付けして設置をする場合に気を付けること
太陽光発電システムを設置して10年を迎える方、すでに設置して10年経過して48円だった売電金額が下がってしまった方は特にかもしれませんが、蓄電システムの設置をご検討されている方もいるのではないでしょうか?
今回は、蓄電システムを今ある太陽光発電システムへ後付けして設置する場合に気を付けることについて考えてみたいと思います。
蓄電システムを後付けして設置する場合、既設パワコンをそのまま使用して蓄電システムを作るか、既設パワコンを取り外して新たにハイブリッド型パワコンを設置して蓄電システムを作るかの2つの選択肢があります。
それぞれメリット、デメリットがありますのでご自宅にあった選択が必要です。
【既設パワコンそのままで蓄電システムを設置する場合】
この場合の蓄電システムは、蓄電池用パワコンが太陽光パワコンとは別にもう1台必要になります。この蓄電池用パワコンは蓄電池本体に内蔵された一体化したタイプと蓄電ユニットと別にパワコンがあるタイプの2つあります。
以下メリット、デメリットをあげてみました。
■メリット
・設置コストが安価にできる。
・既設太陽光発電システムのメーカー保証に影響しないため選択の幅が多い
■デメリット
・設置スペースが必要。
・直流、交流の変換回数が多く電力損失が大きい。
既設の太陽光発電システムをどのくらいの期間使用しているかで選択肢は分かれます。すでに10年前後使用されているようでしたら、既設パワコンがそろそろ故障する可能性を考えると蓄電池設置と一緒にパワコンも交換した方が良いかもしれませんし、逆に設置して5年ほどでまだ取り替える必要性が少ない場合は選択肢の多いこのタイプを選ばれるのも良いと思います。
【ハイブリッド型の蓄電システムを設置する場合】
この場合は既設パワコンを取り外し新たに蓄電システムの一部であるハイブリッド型パワコンへ入れ替えます。
■メリット
・省スペースで済む。
・変換回数が少なく電力損失が少ない。
・蓄電システム保証によりパワコン故障に対する不安が解消される。
・リモコンまたはスマホ、タブレット、パソコンなどの端末一つで太陽光と蓄電池の両方の管理ができる。
■デメリット
・設置コストが若干高め。
・太陽光と蓄電池のメーカーが異なる場合、太陽光の保証へ影響があり選択肢が限られる場合がある。
設置して10年以上経過した卒FITの方であればちょうどパワコン更新の検討をしたい頃になりますのでハイブリッド型パワコンへ更新することで故障リスクが軽減すること、また保証期間もあらたに15年になり安心感が高まります。
デメリットとして既設太陽光発電システムのパワコンを入れ替えてしまうため、太陽光と蓄電池のメーカーが異なる場合には既設太陽光発電システムの保証へ影響があるため選択肢が同メーカーに限られてしまいます。ただ太陽光発電システムの保証について最近では15年保証が標準化していますが、以前は10年保証だったことで卒FITを迎えられる方には関係なくなるため保証期間の確認をした上で検討されるのも良いと思います。
【さいごに】
この記事で蓄電システムの後付け設置についてご理解いただけましたでしょうか?
今回の記事がご自宅の蓄電システム選びの参考になれば幸いです。
ご不明な点がございましたらお気軽にお問い合わせください。
2021年01月15日蓄電池
蓄電池は屋内にも設置することができます
先日、新築のお客様宅へ太陽光発電と蓄電池を設置戴きました。今回採用になった長州産業「スマートPV」では蓄電ユニットが小型かつ軽量であるため設置位置を屋内の2階納戸にされています。大きさとしては空気清浄器ほどの大きさ(高さ65cm×幅45cm)で重さも52kgです。さらに厚みについては12cmとなっているのでスペースを圧迫することなく設置が可能です。蓄電容量についても6.5kwhあり停電後すぐに蓄電池からの供給が開始されます。今回のお客様は災害対策として蓄電池を設置されましたが、設置後の試運転では「停電後、操作もいらずにこんなに早く電気が復旧するのは安心」とお喜び戴いております。「蓄電池は欲しいけど設置する場所がないかも」とお考えの方も屋内への設置も含めて検討してみてはいかがでしょうか。
2020年11月26日蓄電池
本日「スマートスターL」設置しました。
今年度の太陽光申請期日はすでに終了してしまいましたが、卒FITを迎えられる太陽光ユーザー様の中には蓄電システムを検討して設置いただく方がいらっしゃいます。
本日工事をさせていただきました弊社太陽光OB様もそのお一人です。
「10年の売電が終わってしまうから蓄電池を考えたい。」ということがきっかけでしたが、最終的には「災害に対して安心を得ておきたい。」ということで設置を決められました。
先週、基礎工事を行い、養生期間を経て本日設置しております。
以下、工事の様子になります。
基礎工事
アンカー工事
本体据付
電気工事
完成
浜松市では蓄電システムを設置すると今年度は10万円の補助金が出ます。
現在、補助金の進捗が50%強、ほぼ前年並みということで、前年同様に年明け1月末くらいで予算がなくなると予測されます。
もし補助金を踏まえて蓄電システムの設置をご検討でしたらまだ間に合いますのでお気軽にお問い合わせください。
2020年10月29日蓄電池
『水害対策』 蓄電池を屋上へ設置しました
もうじき完成の3階建て新築住宅の屋上へ定置型の蓄電池を設置しました。
なぜ屋上へ設置となったのかというと、今回ご新築の建築場所が天竜川堤防の麓になり、万が一の災害により堤防が決壊してしまってはせっかくの蓄電池が水に浸かってしまい無意味なものになってしまうことが懸念されたからです。
設置場所の選定には苦労しましたが、屋上のある住宅だからこそできる選択になります。
今回のような定置型の蓄電池ではなく、壁掛けのパワコン、蓄電池本体は2階などへの屋内設置ができるタイプもありますので、水害の懸念があり蓄電池を迷われている方、一度ご相談いただければと思います。