省エネ・創エネ お役立ちコラム
蓄電池
2020年12月28日太陽光発電
パワーコンディショナの交換
家庭用太陽光発電に設置しているパワーコンディショナ(略してパワコン)の寿命は家電と同様に10年~15年程度だと言われています。10年前後で故障リスクが高まり修理や交換が必要になります。
一方、太陽光パネルは法定耐用年数17年を超えても問題なく使用できると考えられています。期待寿命としては20年~30年くらいとも言われていますので、何か事情があって取り外し等がない限り、太陽光を使用していく間には必ずパワコンの交換が必要になってくると思います。パワコンの交換費用は1台あたり30万円前後になります。
48円で売電できるようになった2009年から10年経過した現在、パワコン故障の連絡が増えてきています。
当社へお問い合わせいただく中には太陽光発電を設置したお客様だけでなく、設置業者が廃業してしまいどこに頼んでいいのか分からなくて困っているというお客様からのお問い合わせもいただいております。
10年経過というとFIT(固定価格買取制度)が終了となり、売電による収入が減ってしまいます。尚且つパワコンも故障して交換が必要になり費用が発生してしまう、そんなダブルパンチになって困ってしまわないよう、計画的に交換費用を考えておく必要があります。
またパワコンの交換と共に蓄電池導入を検討される方も増えています。蓄電池の種類により今お使いのパワコンをそのまま使用する選択肢、もうひとつ蓄電池と太陽光の制御を1台のパワコンで行うハイブリッド型へ交換する選択肢の2つに分けられます。
古くなったパワコンをそのまま使用するよりもハイブリッド型パワコンへ交換しての蓄電池導入はパワコン買い替え時期にそのまま新しくできるので無駄がありません。パワコンの買い替えを検討されているようであれば絶好のタイミングでもあると言えますね
ただし注意点があります。ハイブリッド型の蓄電システムの場合、実際に設置している太陽光システムのメーカーと異なるメーカーの蓄電システムを設置してしまうと、太陽光側の保証期間が残っている場合、保証が途中で無くなってしまいます。10年前には保証が10年間だったメーカーが多かったのですが、近頃は各メーカー保証が15年と長くなっており、このことを踏まえて考える必要があることがデメリットと言えるかもしれません。
ただハイブリッド型パワコンは、省スペースになり、パワコン交換も1台で済み、電気の変換ロスを軽減することができるというメリットがありますので、このようなケースの場合には販売店や施工店へ相談して最良の選択肢ができるように認識しておきましょう。
いずれにしろ、いつかは必ずパワコンを交換しなければいけないという事を覚えておいて、そのいつかが来た時に慌てないで対応できるように準備しておきたいですね。
取替前パワコン
蓄電池とハイブリッドパワコン
2020年11月26日蓄電池
本日「スマートスターL」設置しました。
今年度の太陽光申請期日はすでに終了してしまいましたが、卒FITを迎えられる太陽光ユーザー様の中には蓄電システムを検討して設置いただく方がいらっしゃいます。
本日工事をさせていただきました弊社太陽光OB様もそのお一人です。
「10年の売電が終わってしまうから蓄電池を考えたい。」ということがきっかけでしたが、最終的には「災害に対して安心を得ておきたい。」ということで設置を決められました。
先週、基礎工事を行い、養生期間を経て本日設置しております。
以下、工事の様子になります。
基礎工事
アンカー工事
本体据付
電気工事
完成
浜松市では蓄電システムを設置すると今年度は10万円の補助金が出ます。
現在、補助金の進捗が50%強、ほぼ前年並みということで、前年同様に年明け1月末くらいで予算がなくなると予測されます。
もし補助金を踏まえて蓄電システムの設置をご検討でしたらまだ間に合いますのでお気軽にお問い合わせください。
2020年10月29日蓄電池
『水害対策』 蓄電池を屋上へ設置しました
もうじき完成の3階建て新築住宅の屋上へ定置型の蓄電池を設置しました。
なぜ屋上へ設置となったのかというと、今回ご新築の建築場所が天竜川堤防の麓になり、万が一の災害により堤防が決壊してしまってはせっかくの蓄電池が水に浸かってしまい無意味なものになってしまうことが懸念されたからです。
設置場所の選定には苦労しましたが、屋上のある住宅だからこそできる選択になります。
今回のような定置型の蓄電池ではなく、壁掛けのパワコン、蓄電池本体は2階などへの屋内設置ができるタイプもありますので、水害の懸念があり蓄電池を迷われている方、一度ご相談いただければと思います。
2020年09月28日蓄電池
シャープ製の太陽光発電を設置のご家庭に蓄電池の訪問販売が多い理由?
『卒FIT』という言葉をご存じですか?太陽光発電システムを設置して10年が経過し、固定買取価格が終了した方の事を言います。卒FITの方には売電のメリットがなくなってしまっているので、蓄電池等を設置して自家消費(自宅で発電した電気を自宅で使う)を増やす事をおすすめしています。そういった経緯があって、卒FITを迎えた(又は近々迎える)方に蓄電池の販売が活発になっています。
ちなみに2019年度の卒FIT先の約半数はシャープ製の太陽光発電システムを設置された方になるそうです。そのせいもあってかシャープ製の太陽光発電システムを設置されたOB様のご家庭に訪問販売業者より「無料で点検します」という話をきっかけに蓄電池の説明を受けたというお話を何件かいただいています。
訪問販売業者から蓄電池を購入すること自体はお話を聞いてご自身が納得さえしていれば全く問題はありません。ですが、OB様からお聞きするお話によると今回のケースはまるで『シャープの人間』又は『シャープの関連会社』と思ってしまうような言い回しをされているようです。シャープに確認したところ、このような形での販売手法について、シャープが紹介したり、委託したりしていることは一切無いということでしたので、注意が必要だと思われます。もし太陽光発電システムの点検を希望するのであれば、まずは販売業者に相談されるのが良いと思います。
点検や修理は購入した業者にお願いする事が一番安心だと思いますが、10年近く前に購入されているので、もう販売業者自体がなくなってしまっている場合もあるかと思います。そういった意味でも訪問販売等で蓄電池を購入する場合には、メンテナンスをずっとお願いできる業者なのかどうかという事も他の業者と比較して下さい。
以前に蓄電池の訪問販売業者が増えています!ご注意ください!というコラムがありますので、こちらもご覧下さい。
2020年06月29日蓄電池
蓄電池と自動復帰エアコンで夏の停電対策
【ペットを残して外出、停電してしまったら・・・】
夏の暑い日にペットを残して外出、たとえエアコンを運転しっぱなしだったとしても、外出中に停電してしまった場合、エアコンは停電により停止してしまます。そうなると部屋は高温になりペットが熱中症になってしまう可能性があります。急いで病院を受診しても手遅れになり家族同然の大切なペットを失ってしまうかもしれません。
今回はこんなことにならないための対策として、エアコンに専用の部品を付けることで停電して一度は停止しても停電復帰後に自動的に動かせるようにする方法、また蓄電池を設置することで更なる対策になる方法をご紹介します。
【自動復帰エアコンについて】
まずはエアコンについて、ダイキン製品へ遠隔制御P版セットというオプションを追加で付けることで停電してしまったエアコンは停電復帰後に自動で運転を再開することができるようになります。この方法は停電してもすぐに停電が回復すれば有効になります。(停電復帰後のエアコン自動運転については販売店に相談の上検討が必要です。)
ですが、この対策だけでは十分とは言えません。すぐに停電回復すれば良いのですが、必ずしもそのようになる保証はありません。
【蓄電池も設置してさらに安心】
更なる対策として必要になるのが蓄電池の存在になります。蓄電池があれば停電したとしてもすぐに蓄電池からの電気が供給され家の電気が使えるようになって電力会社が停電復帰していなくてもエアコンが再運転することができる仕組みになります。(ただしエアコンを自動復帰させるための蓄電池の種類についてはできる機種、できない機種がありますので、詳しくはお問い合わせください。
【さいごに】
蓄電池については、太陽光発電の売電が終了しために考えたい』といお問い合わせが年々増えております。また近年の台風被害を受けて、その対策として『停電や災害への備えとして検討したい。』という声も増えてきています。この停電に備えたいという方の中には『ペットのために電気を使えるようにしておきたい。』ということで太陽光発電とともに蓄電池も導入されたご家庭もありました。
もし今回のようなご心配事をお持ちになられているようでしたら、『蓄電池と自動復帰エアコン』を一度ご検討されてみてはいかがでしょうか?