省エネ・創エネ お役立ちコラム
太陽光発電
2022年02月25日EV
電気自動車(EV)へ自宅で充電する方法と種類について
【これからの自動車業界 2050年カーボンニュートラルに向けて】
今、世界的に脱炭素社会の実現に向けて、国、企業問わずさまざまな考えや取り組みが求められております。
自動車業界においては、欧州連合が2021年7月、HVを含むガソリン車の新車販売を2035年から事実上禁じる方針を発表、アメリカは2030年に新車販売の半分を、排出ガスを出さない「ゼロエミッション車」にする計画を打ち出しています。日本政府も2021年1月、「2035年までに新車販売で電動車100%を実現する」と当時の菅首相が宣言していました。日本メーカーとしては、トヨタ自動車豊田章男社長が2021年12月に「2030年にバッテリーEVのグローバル(世界)販売台数で年間350万台を目指します」と宣言しています。このような背景よりこれからの時代、間違いなく電気自動車(EV)はじめプラグインハイブリッド車(PHV、PHEV)が普及していきます。
【充電するには充電設備が必要】
EVは電気のみで走るため当然電気の充電が必要です。ガソリン車はガソリンスタンドで燃料補給しますが、EVの場合は、ガソリンスタンドのように充電できるインフラ(自動車ディーラー、サービスエリア、大型施設などに設置されているEV用急速充電器)がまだ充実していないこともあり、自宅での充電が主な充電方法となります。
今回は、自宅で充電するために必要な「充電コンセント」についてご紹介します。
【充電用コンセントとは?】
自宅に設置する充電設備は「普通充電器」となります。先に書きましたサービスエリアなどに設置の充電設備は「急速充電器」となり、EV充電設備は「普通充電器」と「急速充電器」の2種類に分けられます。名前の通り、急速充電器は充電スピードが速く充電時間に違いがあります。自宅へ設置の「普通充電器」のひとつが「充電用コンセント」となります。
【充電方法】
「充電用コンセント」から充電する場合は、車載されている充電ケーブルを使用することが基本です。電源プラグを充電用コンセントに、充電用コネクタを車の充電口にそれぞれ接続して充電を行います。
注意点としては、車載充電ケーブルは車種ごとに異なる専用品で、電源プラグからコントロールボックスまでの長さがそれぞれ少し違うため、設置する充電用コンセントの高さや種類を考えて設置が望ましいです。事前に確認しましょう。
【充電用コンセントには100Vと200Vがある】
充電用コンセントには100Vと200Vがあります。しかし実際には200Vを選択されることがほとんどです。理由としては、大容量のバッテリーを搭載するEVへ充電するためには100Vでは出力が小さく時間が掛かりすぎてしまうためです。
例として、出力3kWの200Vコンセントの場合、バッテリー容量30kWhのEVへの充電時間は約10時間で満充電、帰宅してから充電すれば翌朝には満充電にできます。100Vの場合、200Vの半分ほどになってしまうことから200Vコンセントを選択されるほうが多いということです。
最近の戸建住宅は200Vの電気がきているのでほとんど問題ありませんが、もし来ていない場合は200Vも使えるように電気工事が必要になります。
【充電用コンセントは設置費用が安い】
充電用コンセントは設置費用が安くでき、大きなメリットになります。充電用コンセント自体は3,000円台から10,000円程度、工事自体も簡単にできることが多く、工事費を含めて10万円前後でできます。ただし建物の状況によっては距離が長かったり、ルートの確保が難しかったりする場合もありますので、業者による現地調査が必要になります。
【充電用コンセント以外の選択肢】
自宅に設置する充電設備としては、設置費用が安いこと、簡単に工事ができることを考えると、「充電用コンセント」がおすすめですが、他にも「壁面取付タイプ、スタンドタイプ」や「V2H」という選択肢があります。これらは車載充電ケーブルを使用しなくても、充電器本体に充電ケーブルが付属されており、そのまま車の充電口に接続することができます。また「V2H」は車のバッテリーに充電された電気を取り出して自宅の電気として使用することで車を蓄電池として使用することもできます。
【まとめ】
EVへ自宅で充電する方法について簡単にご説明しましたが、これからEVまたはPHVに乗る方にとって、「充電用コンセント」は手軽にそして安価に設置ができるので、導入しやすい充電設備となります。また「壁面取付タイプ、スタンドタイプ」「V2H」はいずれも充電用コンセントを比べると費用は高くなりますが、見た目や利便性が良くなったり、もしもの備えになり安心感を得られたりと金額に比例したメリットがあります。特に「V2H」は停電時に非常用電源の確保ができること、またすでに太陽光発電システムを設置されていて10年の売電期間が終了した卒FITユーザーであれば、蓄電池代わりとして太陽光発電による余剰電力の有効活用もできるようになります。ご自身にとって自宅で充電設備として備えるのであれば何が一番合っているのかよく検討したうえで選定いただくことをおすすめします。弊社としてそのお手伝いができれば幸いですのでお気軽にお問い合わせください。
2021年12月20日太陽光発電
10kW以上の太陽光発電設備の廃棄費用の積立制度がいよいよ開始に(2022年7月1日~)
2012年7月にFIT制度が導入され、投資物件としての太陽光発電事業が急激に増加しました。しかし太陽光パネル等を適切に処分するためには費用がかかるため、放置や不法投棄が増えるのではないかという懸念がありました。
これからまだまだ普及していく必要性のある太陽光発電を環境に配慮し正しく運用させていくために、われわれも含め太陽光発電に携わるすべての方々が理解しておく必要があると思います。
■制度の対象者
10kW以上の設備を有するすべての太陽光発電事業者(全量、余剰問わず)
■廃棄費用の積立金額
・積立金額の目安
解体等積立基準額(円)×売電電力量(kWh)=積立金額
◎解体等積立基準額
出典:資源エネルギー庁「廃棄費用等積立ガイドライン」より
例)2018年度認定取得の45.0kW発電設備の場合
0.80円 × 51,009kWh/年 ≒ 40,800円/年 10年間で408,000円
■積立開始時期や方法
・積立開始時期 FIT買取期間20年のうち後半10年間
・取り戻しはFIT買取期間終了後
※売電継続の場合は取り戻し不可(廃棄のタイミングに取戻し)
・発電事業を譲渡した場合、積立金も承継される。
・積立方法は「外部積立」
売電金額から積立金を差し引いて支払われる源泉徴収的な積立
※50kW以上は内部積立可
◎FIT認定事業における外部積立て
出典:資源エネルギー庁「廃棄費用等積立ガイドライン」より
FIT買取価格には、もともと廃棄費用相当額が含まれているものの、積み立てを実際に行なっている事業者は20%程度と言われています。20年のFIT期間終了以降、そのまま運用されることが望ましいとはいえ大量の廃棄は必ず出てきます。今回の制度をしっかりと理解してこれからの発電事業をあらためて考えていく必要があると思います。
2021年11月30日太陽光発電
意外と知らない?太陽光発電設置のメリットが増えている理由
今から10年ほど前、高い売電価格もあって太陽光発電への注目が非常に集まっていました。
初期投資をした金額が運用年数により回収できることで設置メリットがあり
多くの方がご自宅の屋根に太陽光発電を設置されていました。
もしかしたら当時、設置の検討をされて様々は事情で設置を断念された方もいるのではないでしょうか?
そうした方も、もしかしたら今からの方が設置のメリットがあるかもしれません。
売電金額は毎年下がっていると聞いているのにそんなはずはないでしょ?
と思われるかも知れませんがその理由は以下の通りです。
①設置に必要な初期費用が以前に比べて大きく下がっている。
(10年間で4kwの設置費用がおよそ100万円以上の値下がり)
②製品の効率が上がり、限られた屋根のスペースでも発電容量を確保できる
(同じ屋根の寸法でも設置できるシステム容量がup)
③電気代の値上がりにより、節電効果も大きく期待できる
このような背景から設置にかかる費用は安く抑えることができ、費用の回収年数を見ると
以前より早くなっているというケースも多くあります。
必要な費用確保の点で諦めてしまった。屋根の寸法の問題でメリットが少なかった。
という方はもう一度今再検討するのもいいかもしれません。
2021年09月25日EV
2050年カーボンニュートラルに向けて
2050年カーボンニュートラルの目標を表明してから、新車販売で電動車100%をという目標のもと、
2035年にガソリン車新規販売停止が表明されました。
そもそもカーボンニュートラルにガソリン車をEVに変えていく事がどのくらいの影響力があるのでしょうか?
ガソリンで車が走ればCO2が出ます。でも火力発電の電気でEVが走れば間接的にCO2を出している事になりますよね?!
しかしV2Hと太陽光発電があれば太陽光発電でつくった電気をEVに充電することができます。
昼間EVに充電しておけば、車で出かける際の電気代はかかりませんし、夜家で使う電気は車から家に送って使うこともできます。
これこそが完璧なゼロエネ生活ですね!2050年に向けてそんな生活ができる方が増えいく社会になるといいですね。
2021年06月30日太陽光発電
世界的な半導体不足について
自動車業界が半導体の影響で工場を〇日ストップするといったニュースを聞くようになってもう何か月か経ちますが、困っているのは自動車業界だけではないようです。
要因は様々ありますが、今年の3月にあった大手半導体部品工場の火災と、コロナ禍で人々の生活様式が様変わりして、テレワークや巣ごもり需要でパソコン、エアコン、ゲーム機が飛ぶように売れるなど、従来の需要と供給のバランスが見事に崩れてしまった結果なのかもしれません。
家電業界にも影響が出ていて、カーナビ、エアコン、エコキュート、テレビ、スマホ、電話機、ファックス、洗濯機、ドアホン等々挙げればきりがないくらいです。
これからの季節エアコンが手に入らないかも?!と思うだけで恐ろしい事態ですよね。
そして太陽光発電に使用しているパワーコンディショナも半導体不足に当てはまってしまい今後影響が出てきそうです。
新たに太陽光発電を設置しようとお考えの方や、パワコンが壊れてしまい交換したいと思っている方も今後すぐには手に入らないという状況になってしまうかもしれません。
今はまだ各メーカーの状況がつかめていないのですが、パナソニックはすでに生産停止になっていて、供給正常化は2022年1月中の予定だという事です。
この半導体不足がいつまで続くのか、専門家が色々な予想をしているようですが、パワコンに関していえば、パナソニックの休止状況を鑑みると年内は不安定な状況が続くというのは避けられなそうです。