省エネ・創エネ お役立ちコラム
2021年10月28日太陽光発電
自家消費太陽光の検討に30分デマンド値が必要な理由とは?
自家消費太陽光をご検討の際にご準備いただきたい情報のひとつに「30分デマンド値」があります。
そもそもこの「30分デマンド値」とは?
「30分デマンド値」とは30分間の消費電力の平均値のことです。
1日24時間を30分で割ると48、1日計測すると48個、1ヶ月で1,440個(30日として)の30分デマンド値が取得できます。
契約電力は、直近12ヶ月のなかで最も高い30分デマンド値により契約電力kWが決定します。
なぜ30分デマンド値が必要なのか?
数年前までは、なるべくたくさん発電量を創り出すために、屋根や敷地などのスペースにできる限り多くの太陽光パネルを設置して売電量を増やすことを目的としていましたが、近年では、FIT単価が下がり電力購入単価の方が高くなったことで、電気代の削減のために太陽光を設置するという目的に変わってきています。
「太陽光で発電した電気をどのくらい自家消費として使えるか」は、需要家さまの電気の使い方によってさまざまです。
1ヶ月の電気使用量が同じだったとしても、中身をみると、電気を使う時間帯や曜日、年中無休か土日祝日がお休みであるかなど、業種や業務内容によって異なります。
朝、昼、夕、夜のうち、どの時間帯に多くの電気が使われているかも異なります。
効率よく太陽光で創った電気を自家消費できるか検討するためには、どのように電気が使われているか具体的に把握する必要があり、その情報をもとに、より最適なシステム設計をつくりあげることができます。
「30分デマンド値」がわかることで、需要家さま毎の消費傾向が具体的にわかり、需要家さま毎の現実にあった最適なシステム設計が可能になります。
そのために30分デマンド値は不可欠な情報というわけです。
30分デマンド値を取得していただくことは、需要家さまにはご面倒をお掛けしてしまうのですが、「電気代の削減はどのくらいできるのか」を詳細にシミュレーションするためにはどうしても必要な情報になります。
自家消費太陽光を考えていくために30分デマンド値の必要性は理解いただけたと思いますが、その他気になる点や疑問点がございましたらお気軽にお問い合わせください。