省エネ・創エネ お役立ちコラム
2020年04月06日EV
V2Hシステムの対応車種について
最近、V2Hについてのお問い合わせが増えてきました。そんな中「対応している車種って?」という質問があります。
V2Hシステムとして接続できる車には、EV(電気自動車)、PHVもしくはPHEV(プラグインハイブリッド車)、FCV(燃料電池車)があります。いわゆる次世代自動車です。
今回は「それぞれどんな車なのか?メーカーは?車種は?」について説明します。
【EV(電気自動車)】
EVは「Electric Vehicle」の略です。ガソリン車に変わる次世代自動車としてまずはあげられる車です。その名の通り、電気をエネルギーにしてモーターを駆動させて走行します。ガソリンを使わず100%電気で走るため、給油の必要はなく維持費として掛かるのはガソリンではなく電気代(電費)になります。メリットは排気ガスがなくクリーンであること、デメリットは車種によって航続距離が少なく遠出には向いていない、ということがあります。
※経済産業省HPより
【PHV・PHEV(プラグインハイブリッド車)】
PHVとは「Plug-in Hybrid Vehicle」の略です。トヨタプリウスなどのHV(ハイブリッド車)に充電できる機能を搭載した車です。ガソリンで走ることもできますが、基本的には電気で走行します。PHVの場合、ガソリンはエンジンを動かして走行させるためというよりも主に発電させるために使います。これによりEVのデメリットである航続距離の短さは改善され、またHVよりも維持費を抑えることができ、EVとHVのいいとこ取りをした車と言えます。
PHEVは「Plug-in Electric Hybrid Vehicle」の略で、PHVと同じプラグインハイブリッド車です。違いは「E」の一文字のみ。PHVはトヨタのプリウスPHV、PHEVは三菱アウトランダーがありますが、トヨタは『エンジン主体のハイブリッドシステムとして』、三菱は『モーター主体のEVとして』とメーカーのコンセプトの違いという意見もあるようです。
【FCV(燃料電池車)】
FCVは「Fuel Cell Vehicle」の略です。燃料は水素。専用の水素ステーションから補給した水素と空気中の酸素の化学反応によって発電した電気エネルギーを使ってモーターを回して走る仕組みです。走行時に発生するのは水蒸気のみで、大気汚染の原因となる二酸化炭素や窒素化合物などは全く排出されないので、非常に環境にやさしい車と言えます。ただデメリットとして、車が高額であること、また水素ステーションが少ないというインフラの問題があります。
FCVの場合、V2Hシステムへ接続して使用する場合に『停電のみ使用可』という制限があります。(ニチコン製への接続)
◎対応車の比較表(種別・メーカー・車種・電池容量)
種別 | メーカー | 車種 | 電池容量 |
EV | 日産 | リーフ・リーフe+ | 62kWh/40kWh/30kWh/24kWh |
EV | 日産 | e-NV200 | 40kWh/24kWh |
EV | 三菱 | i-MiEV アイミーブ | 16kWh/10.5kWh |
EV | 三菱 | MINICAB-MiEV VAN
ミニキャブ・ミーブ バン |
16kWh/10.5kWh |
EV | 三菱 | MINICAB-MiEV TRUCK
ミニキャブ・ミーブ トラック |
10.5kWh |
PHEV | 三菱 | アウトランダーPHEV | 12kWh(13年式~18年式)
13.8kWh(19年式以降) |
PHV | トヨタ | プリウスPHV | 8.8kWh |
FCV | トヨタ | MIRAI | - |
【さいごに】
2019年11月より10年間の太陽光発電の売電期間が終了、いわゆる卒FIT対象の方の中で蓄電池の検討をされている方が出てきておりますが、蓄電池をEVなどの車に置きかえてV2Hの検討をされる方も出てきております。すでに所有されている方、そうでない方いらっしゃると思いますが、それぞれの方に今回の記事が参考になればと思います。今回はV2Hへの対応車についてでしたが、V2Hシステムにもメリット、デメリットがあります。
(参考:2019年10月28日掲載『V2H(Vehicle to Home)で電気自動車(EV)を家庭用蓄電池として活用」 https://www.enegene-solar.jp/column/201910282777/ )
エネジンでは蓄電池、V2Hともに取扱いをしております。ご検討の際には是非お問い合わせください。