省エネ・創エネ お役立ちコラム
2019年11月25日EV
EVの将来性と活用
【EVの将来性と活用】
▼2020年以降、各メーカーがEVを投入
2020年以降、日本の自動車メーカーも相次いで電気自動車(EV)を投入してきます。トヨタは高級ブランドである「レクサス」のEV、マツダは量販EVを欧州を皮切りに投入すると発表しています。
▼環境問題に対して
世界規模で環境規制が厳しくなっており、日本は2030年度までに自動車メーカー各社の平均燃費を2016年度比で約3割向上させる規制案を示しています。
アメリカや中国では新車販売の一定比率をEVなどのゼロエミッション車にするように義務付ける排ガス規制を導入したとのことです。
▼EVの課題
EVの重要性が高まる一方、電池のコストはまだ割高であること、また充電設備(インフラ)が充実していないことなど課題はまだ多いのが現状です。
しかし国内外メーカー問わず世界規模で次世代の自動車として性能向上、また住宅などへの給電機能といったEVの価値を高めることなどが自動車メーカー各社の競争が激しくなりEVは普及する時代が来ると思われます。
▼EVをはじめとした次世代自動車の現状
現在、日本では日産リーフをはじめとしたEV、またトヨタプリウスなどのPHEV(プラグインハイブリッド車)やFCVのミライ(燃料電池車)がありますが、まだまだ種類は多くありません。これらは「走る蓄電池」としてEVパワーコンディショナで家と繋ぐことで夜の安価な電気で充電し、それを昼間の高い単価の時間帯で使うことで日々の電気代の削減ができたり、停電時には車から放電し非常用電源として活用ができたりと「V2H」というシステムで活用することができます。
▼EVの活用
先に書いたようにEVの充電インフラはまだ多くないですが、家にEVパワーコンディショナがあることでEVの燃費(EVでは電費)を抑えることができます。
日産リーフを例にあげて計算してみます。リーフ62kWhの走行距離は約365km(実質走行距離)1kWhあたり約5.8km走行できます。もし時間帯別の契約で深夜電力が16円/kWhとした場合、リーフ62kWhの約半分30kWh(約180km走行可能分)を充電すると
16円×30kWh=480円
もしフル充電を行なったとしても1,000円程で約365km走行することができる計算になります。
一般のガソリン車(燃費15km/Lとして)と比べると1/3以下〜1/4になります。
※ガソリン車で約180km走行可能分を給油するコスト
180km÷15km=約12L
12L×150円/L=1,800円
もし設置して10年以上経過した太陽光発電システム(FIT終了)があれば、売電価格が10円前後に下がった電気で充電できるため更に電費は良くなります。
▼さいごに
今後、世の中にEVが普及していくことは間違いないと思います。今、蓄電池の設置を検討されている方でEVを所有、または購入予定のある方は是非「V2Hシステム」を検討してみてはいかがでしょうか?