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省エネ・創エネ お役立ちコラム

2019年10月28日蓄電池

V2H(Vehicle to Home)で電気自動車(EV)を家庭用蓄電池として活用

【V2Hとは?】

V2Hは「Vehicle to Home(ビークルトゥホーム)」の略で、電気自動車(EV)を蓄電池として活用するシステムです。EVは大型のバッテリーを搭載しています。これを利用することでただ移動のために使う車が「走る蓄電池」としての価値も生まれます。


V2H(Vehicle to Home)

【V2Hをするために必要なものは?】
まずはV2Hに対応している電気自動車(EV)が必要になります。また家の分電盤と接続するためにEV用パワーコンディショナも必要になります。主にはこの2点なのでそれほど大掛かりな工事は必要ありません。

【V2Hのメリット】

メリット①・・・蓄電容量が大きい

EVで代表的なものといえば日産リーフです。現在のリーフには蓄電池容量が40kWhと62kWhの2種類があります。一般的な家庭用蓄電池の容量は4~12kWh、大きくてもリーフと比べるとかなりの差があります。
日本の世帯平均消費電力は1日あたり約10kWhと言われています。一般的な蓄電池の場合、12kWhの大きなタイプで約1日分、リーフなら条件にもよりますが2~4日くらい電力を賄うことが可能です。

メリット②・・・家庭用蓄電池と比べて費用が安い

一般的な家庭用蓄電池の価格は150~250万円、V2H機器の価格は安いものでは50万円くらいから設置することができます。もし電気自動車の購入を検討されているなら、1台で自家用車として、また蓄電池として二役をこなせるためコストパフォーマンスに優れていると言えると思います。また電気自動車はガソリン車よりも燃費が良いので燃料費も抑えることもメリットと言えると思います。

【V2Hのデメリット】

デメリット①・・・電気自動車がないと蓄電された電気が使えない

せっかく電気を使おうと思ったとき、蓄電池としての役割をしている電気自動車がお出掛けなどで家にない場合、電気の有効利用することができません。ライフスタイルによって車の使用頻度がご家庭によりさまざまだと思いますのでよく検討する必要があります。

デメリット②・・・駐車スペースの確保

車が蓄電池になるため、一般的な家庭用蓄電池を設置するスペースと比べて蓄電池として考えると車1台分のスペースを蓄電池のために使うことになります。充電するためのケーブルを接続することを考えてV2H機器の設置場所もよく検討しなければなりません。

【さいごに】

V2Hのメリット・デメリットについて考えてみました。最近の台風被害を受け、停電対策として蓄電池の購入を考えている方も多いと思います。このV2Hも選択肢のひとつに考えている方もいるのではないでしょうか?このコラムがご検討の参考になれば幸いです。是非ご購入を検討してみてはいかがでしょうか?

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