省エネ・創エネ お役立ちコラム
2019年07月01日蓄電池
~「防災対策」としての蓄電池~
【「防災対策」としての蓄電池】
先日、2019年6月18日(火)22時22分頃、新潟県村上市で最大震度6強を観測する地震が発生しました。
気象庁の発表によると震源は山形県沖、震源の深さは約10キロ、地震の規模を示すマグニチュードは6.8と推定されました。
私たちが住んでいる静岡県においては、東海地震・東南海地震・南海地震が一度に発生した場合の「南海トラフ巨大地震」を想定した地震対策が実施されています。
その「防災」という観点で、今「蓄電池」が注目されています。
蓄電池は、太陽光発電システムがあることで力を発揮します。
元々ご家庭に太陽光発電システムがあって、そこへ蓄電池を新たに設置するケースや、太陽光発電システムがないため、蓄電池と太陽光発電システムをセットで設置するケースがあります。
通常時は、昼間に太陽光発電システムで発電した電気を蓄電池に貯めて、それを夜間に使用して、買う電気を削減できます。
非常時は、蓄電池に貯めた電気を使用する事ができます。
蓄電池で貯めた電気がなくなってしまっても、翌日、太陽光発電システムからの電気を蓄電池へ貯めて使用する事ができるのです。
(但し、雨天等により日照が確保できない場合、充分に蓄電できない場合があります。)
さて、住宅用蓄電池といっても種類がいくつかあります。
①「特定負荷型」蓄電池(例:長州産業㈱製「フレキシブル蓄電システム」)
非常時には「予め選定した電気回路」(例えば、リビングの電気・コンセント、冷蔵庫等)のみで電気使用可能となります。
電圧100V機器に限られる蓄電池が主である為、IHコンロやエコキュート等の200V機器は使用できません。
②「全負荷型」蓄電池(例:㈱エヌエフ回路設計ブロック製「スマートスターL」)
非常時でも通常と同じ電気機器が使用できます。
IHコンロやエコキュート等の200V機器も使用できます。
③ポータブル蓄電池(例:ニチコン㈱製ポータブル蓄電システム)
ポータブルタイプで、蓄電池自体へ使用機器(100V機器)のコンセントを差し込んで使用できるタイプです。
「防災」という点で、ご家庭にも蓄電池をご検討してみてはいかがでしょうか。