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省エネ・創エネ お役立ちコラム

2019年03月25日蓄電池

蓄電池の種類と選び方

「今年2019年で太陽光発電による売電の終了が迫っている」「昨年の台風停電で数日間電気が使えなくなったことで不便さを実感した」または「これから値上がりする電気代を少しでも抑えたい」などがきっかけで、いま蓄電池の購入をお考えのご家庭もあるかと思います。


でも「どんな蓄電池を選んだらいいかわからない」「自分の家にはどんなタイプの蓄電池が合っているの?」とお悩みかもしれません。
そこで今回は、蓄電池の種類と選び方をまとめてみました。

蓄電池への疑問イラスト

【蓄電池の種類】 

現在、主な蓄電池としては鉛蓄電池、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池、NAS電池の4種類があります。特徴の違いによりそれぞれ適した用途で利用されています。その中でも小型化ができて高性能なリチウムイオン電池が家庭用蓄電システムの電池として利用されています。
その他にリチウムイオン電池は携帯電話、自動車、通信分野、産業分野などに利用されています。

代表的な2次電池分類

【家庭用蓄電システムの種類】
 
家庭用蓄電システムには、コンセントに繋いで使用する「ポータブル型蓄電池」、ご自宅の分電盤に繋ぎ使用する「系統連系型蓄電池」と大きく分けて2種類あります。
ポータブル蓄電池は比較的に安価で自由に移動できるメリットがありますが、非常時に部分的に使用することしかできないこと、また本体が小型なため蓄電容量も少なく非常時に利用するには物足りないデメリットがあります。
一方、系統連系型蓄電池は、「停電時に家の電気が使用できる」また「電気代の削減に効果がある」ことから、こちらが一般的な家庭用蓄電システムとして知られています。

◎ポータブル蓄電池(ニチコン)

◎ポータブル蓄電池(ニチコン)

◎系統連系型蓄電システム

◎系統連系型蓄電システム

【系統連系型蓄電池の種類】

住宅の分電盤に繋ぐ蓄電池としても種類が分かれます。この種類の違いは停電時において蓄電池から放電された電気の使用方法に違いがあります。

「特定負荷型」
このタイプはあらかじめ分電盤の中から回路を選択しておき、停電時に使うことのできる箇所を決めておきます。よく選ばれる箇所としてはリビングやキッチンの照明、コンセントが使用できるようにすることが多いです。
本体サイズは空気清浄機ほどのサイズなので「コンパクトなものが欲しい」という方におすすめです。

フレキシブル蓄電システム(オムロン)

◎おすすめ機種:フレキシブル蓄電システム(オムロン)

注意点としては停電時に20Aまでの容量しか使用できないため、あまり多くの回路をつないでしまうと通常時にブレーカーがとんでしまうという支障が出る可能性があること、またテレビアンテナがブースターを介しているご家庭で停電時にもテレビを見たい場合、ブースターも使えるようにしないとテレビが受信できません。
もし電気が取りにくい場合はブースター付の室内アンテナをご用意いただくのもひとつの解決策です。

「全負荷型」
このタイプは停電時でもご家庭内の全ての電気が普段通り使用できるため、停電になっても何も不便はありません。「すべて使える」ということでエコキュートやIHクッキングヒーター、リビング用の大きなエアコンなどの200V機器にも対応していますので、台風停電で断水さえしなければお風呂にも入ることができます。
「停電時であってもできるだけ普段通りに使いたい」とお考えの方におすすめです。
またこのタイプは大容量で安い電気をたくさん蓄電することができるので「できるだけ経済効果を出したい」という方にもおすすめです。

スマートスターL(エヌエフ回路設計ブロック)

◎おすすめ蓄電システム:スマートスターL(エヌエフ回路設計ブロック)

「特定負荷型」「全負荷型」ともに停電時は自動に切り替わりますので面倒な操作は不要です。
ただし「特定負荷型」の後付け設置タイプの蓄電池は太陽光発電の自立運転操作をしなければ太陽光からの充電ができないタイプが主流になりますので注意が必要です。
近々後付けタイプにもこの操作が不要なタイプも発売されるようです。

【その他蓄電システム「ハイブリッド型蓄電システム」「V2H(Vehicle to Home)」】
 
「まだ太陽光発電が設置されていないけど蓄電池がほしい」とお考えであれば、太陽光発電と蓄電池のパワーコンディショナが1台にまとまっているハイブリッド型(太陽光発電連携型蓄電システム)を選択すれば設置費用が抑えることができますので同時に検討することをおすすめします。
また「電気自動車を買う予定があるので停電時に活用したい」とお考えであれば、EV用パワーコンディショナで蓄電システムを構築されることをおすすめします。
このシステムは「V2H(Vehicle to Home)」と言います。
このシステムを導入すれば電気自動車(EV)へ太陽光発電からの電気が充電できること、また電気自動車からお家の電気を賄うことができます。
最新の日産リーフは62kWの大容量になり、より長期間の停電に対して車だけで対応できるようになりました。

スマートPV(長州産業)

◎ハイブリッド型蓄電システム:スマートPV(長州産業)

SMART V2H(EVパワーコンディショナ:三菱)

◎V2Hシステム:SMART V2H(EVパワーコンディショナ:三菱)

【さいごに】

 いろいろ情報を得ると自分なりに考えた結果、ご要望やお悩みが生まれてくると思います。特に今年で売電が終了してしまうご家庭の方は、もしかしたら焦ってしまった結果、間違った選択になってしまうこともあるかもしれません。
 時間を掛けていろいろ調べるよりも、知識や最新の情報を持っている専門のプロにまずは相談するのが1番です。
 まずはお気軽にご相談ください。我々エネジンのスタッフ一同、全力でサポートいたします。

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