省エネ・創エネ お役立ちコラム
2018年11月13日太陽光発電
台風後の太陽光発電設備の被害
浜松市では、9月30日の台風24号により、最大瞬間風速41.9m/sを記録しました。
これは、1959年9月26日の伊勢湾台風と呼ばれた台風15号で記録した最大瞬間風速42.0m/sに次ぐ観測史上2番目となる記録となりました。
【気象庁で公表されている浜松市の最大瞬間風速観測史上1位~5位】
1941年1月以降の観測以来、77年間の中で40m/sを超えたことは2回しかありませんので、「数十年に一度」という言葉通りの台風であったと思います。
台風が過ぎ、一ヶ月以上経った現在でも、屋根にブルーシートを被せてある建物や、外壁がめくれたままになっている建物を多く見かけます。
修理をする業者さんも、対応件数が多すぎてまわりきれない、また屋根材などの材料を注文しても在庫切れで入ってこないという話を良く聞きます。まだまだ時間がかかるのではと思います。
【太陽光の被害は?】
さて、私たちが設計、施工をさせていただいたお客様の太陽光発電設備の被害がどうだったかと言うと、太陽光パネルの飛散や架台の倒壊などの事例は、いまだ確認できていません。
一ヶ月以上が経っていることもあり、なんとか無事だったなと、ほっとしていましたが、あるお客様から、「最近、太陽光のパネルが白っぽくみえるんだけど・・・。」というお問い合わせをいただきまして、屋根にあがって確認したところ、パネル表面のガラスが割れていることがありました。
屋根から周辺を見渡すと、屋根材がめくれて飛ばされている建物が確認でき、おそらく強風により外部から飛んできたものがパネルに当たり、ガラスが割れてしまったのではと考えられます。
【ガラスが割れていても気付かない】
太陽光パネルのガラスは強化ガラスが使われています。
一点に強い衝撃を受けると、そこを起点としてパネル全体へ放射状のヒビが入っていきます。
パネル全体へヒビが入るので、正常なパネルに比べて、白っぽく見えるようになります。
このように見た目で、ガラスの割れは判断できますが、実際に屋根の上に設置してあるパネルは、見ることができません。
また、ガラスが割れていても、しばらくは普通に発電しますので、気付くことはほとんどないでしょう。
しかし、ガラスが割れたパネルを使い続けると、パネルの内部に雨水が侵入していき、太陽電池自体の損傷の原因となり、いずれ発電をしなくなります。
発電しなくなった時点で、発電量が0になれば気付くことが簡単ですが、多くの設備では、発電量が今までよりも低下することになります。
発電量の低下の多くは、正常な発電量の2/3になったり3/4になったりしますので、これも非常に気付くことが難しいことになります。
気付いた時には、パネルの発電がなくなってからもう数年間も経っていたということも珍しい話ではありません。
なにか気になるなという方、お問合せいただければ調査いたします。
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