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省エネ・創エネ お役立ちコラム

2018年02月05日蓄電池

地震による津波に対して蓄電池の設置場所を考える

【地震による津波に対して蓄電池の設置場所を考える】

1月31日の中日新聞を読んでいたら「浜松の防潮堤が13mから15mにかさ上げされる」というニュース記事を目にしました。
このような記事を見たり聞いたりするたびに「防災への対策や備えは・・・どうだったっけ?いざというときどうすればいいんだっけ?」と考えてしまいます。
このように思われる方は多いのではないかと思います。

静岡県浜松市に本社を構える弊社は、特に防災に対して意識を高く持っているという自負はあります。
しかし実経験はないので、想定通りできるかどうかの心配や不安もあります。
今回のタイトルは「蓄電池の設置場所を考える」としましたが、まずは地震、津波に対して静岡県や浜松市がどのような考え方を持っているのかしっかり知っておくべきということ、そしてこの記事を見ていただいた方の意識も変わることを考えて書いてみたいと思います。

【防潮堤13mの設定】

静岡県は県内沿岸の十分な津波対策がされていない民家などがある121.5km区間で防潮堤の建設が必要と判断し、地元自治体などと協議され、150年に1度起きるとされている「レベル1」の津波に対応した防潮堤の整備費用を支援しています。
この「レベル1」は東海地震クラス。
その上に「レベル2」(南海トラフ巨大地震クラス)がありますが、「レベル2」にも13mの高さで一定の減災効果が期待されているようです。

20180205_eathquakemodel

【なぜ15mへかさ上げ?】

 今回のかさ上げ区間は中田島砂丘付近から西へ7.3kmの沿岸部(下図)。
この区間は14~15mの津波高が想定されるとのことで、地元の防潮堤整備推進協議会からかさ上げ要請があり方針が固まったようです。

20180205_ breakwater

しかし県内では下田市狼煙崎の目の前が33mを想定。
東日本大震災のときに大きな被害をもたらした岩手県陸前高田市や宮城県女川町は15m前後、一番高い津波が襲ったのが福島県の富岡町で20m超えだったことを踏まえると、防潮堤で対策という域を超えた絶望的な高さと考えざるをえません。
どのように避難するかを考えなければなりません。

20180205_tsunami height

【その他の対策】
 
 みなさんも目にしたことのあってわかりやすいものといえば津波避難タワーです。
このタワーは津波が襲来するエリアの各地に建てられ、予想される最大の津波高に合わせてそれよりも高く、もちろん堅牢に作られています。
今はまだ足りていないところもありますが、今後もより充実させていく予定のようです。

20180205_tsunamitower

【どのように避難するかは自分自身で】

 防潮堤、津波避難タワーをはじめ自治体がいろいろな対策をしていますが、実際は各個人がどのようにどこに逃げるかを知っておく必要があります。
それには津波がどのように押し寄せるのか、どのくらいの時間で到達するのか、どの程度の深さになるのか、など自宅にいるとは限らないので職場やよくいる場所などはどうなのかという情報を持っておく必要があります。
静岡県で公開しているインターネットで閲覧が可能な「静岡県統合基盤地理情報システム(GIS)」というもので、避難にどのくらいの時間が必要なのかも含めて検討の材料にできるようです。

【さいごに】

 蓄電池を災害用として検討される方は多くいらっしゃいます。
しかし津波の影響を多大に受けるほどでなくとも地域によって屋外型の蓄電池の場合、水で浸かってしまい、いざ使おうと思っても使えずに無意味なものになってしまうかもしれません。
今では蓄電池本体が屋内に設置するタイプがあります。
もし1階部分で心配であれば2階にも設置が可能です。
蓄電池導入ご検討の参考になればと思います。

20180205_storagebattery

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