省エネ・創エネ お役立ちコラム
2018年05月31日太陽光発電
自動車はどっちが流行る?電気?水素?
【影を潜めている燃料電池】
爆発的に普及した太陽光発電システムに影を潜めている再生可能エネルギー以外のエネルギーとして、燃料電池というものがあります。
主に水素を燃料として発電をする仕組みで地球や環境に優しいというものです。
地球にやさしい、の理由はご存じの通り水素はどこにでもあるからです。
昔、中学校の理科の実験で「水の電気分解」というものを学びました。
試験管に水酸化ナトリウムを溶かした水を入れて、電気を流すと陽極側には酸素、陰極側には水素がたまっていく仕組みのというものです。
地球上のおよそ7割が(海)水でてきているため、もしこれが標準的になれば化石燃料を超える資源となる可能性があります。
トヨタのMIRAI
【2009年の環境政策】
もともと2009年に二酸化炭素を2020年までに1990年対比で25%削減するという環境政策がありました。
燃料や再生可能エネルギーに関わるものには、
・新築住宅への太陽光パネルの設置義務付け
・光ファイバーを用いた太陽光の室内での有効利用の促進
・ガソリン車の販売禁止などの規制強化
・排高能率給湯器の導入促進
・バイオエタノールの促進
・廃食油の燃料利用
・地熱発電
・風力(海上での風力発電も含む)
・潮汐力
・原子力発電(高速増殖炉)
・火力発電でのコンバインドサイクルやガス化複合発電
・マイクロ水力発電
・コージェネレーション
・ナノ材料技術を用いた水素燃料貯蔵技術による燃料電池
・二酸化炭素貯留技術の促進
・メタンガスを利用したバス運行システム
などがありました。
このなかで水素が関係してくるのがコージェネレーションと燃料電池です。
【地球温暖化への数値は?】
地球温暖化対策効果では、最も効果が高いのが電気自動車で、ガソリン自動車に対して、二酸化炭素排出削減では75%、また燃料電池自動車では70%の削減が見込まれます。
現在は水素を自動車のタンクに直接高圧補給する方式で水素の管理が難しく、供給体制の構築などの課題が残されているのが実情です。
住宅用太陽光発電(出力 3kW)を導入することで、一般住宅比で 57%もの削減が見込まれます。
そう考えれば2009年に考えられませんでしたが、これだけ普及した太陽光と電気自動車のインプットとアウトプットの関係がうまく成り立つのも当然とも言えます。
【2019年問題を目前にして】
決定ではありませんが、買取期間終了後は売電単価が10円以下になるのではと言われていて売ったほうがいいのか、使ったほうがいいのか?
買取期間終了後は、発電した電力をどうやって売らずに自分で使う事ができるかという今までとは全く逆の考え方になってきます。
電気自動車へ電気を貯めるにも、日中家にいない世帯が殆どのため、どうしても蓄電池というものが緩衝材として必要となってくるでしょう。
2009年の環境政策に含まれていなかった蓄電池。
技術革新が追い付くかがカギとなるが温暖化対策の救世主になってくることは間違いないと考えます。