省エネ・創エネ お役立ちコラム
2018年01月10日太陽光発電
2018年 太陽光発電の今とこれから
【2018年 太陽光発電の今とこれから】
皆様、あけましておめでとうございます。
本年も宜しくお願い申し上げます。
2017年度固定買取制度の認定申し込み期限をむかえ、今後導入予定の再生可能エネルギーは2018年度の買取単価で検討していかなくてはいけません。
【2018年度 太陽光発電の買取単価は?】
<年度別 太陽光発電 買取単価>
10kW未満 | 10kW未満 ダブル発電 | 買取期間 | |
---|---|---|---|
2017年度 | 28円 | 25円 | 10年間 |
2018年度 | 26円 | 25円 | |
2019年度 | 24円 | 24円 |
※中部電力、東京電力管内における買取単価
※10kW以上の買取単価は未定です
10kW未満の太陽光発電は、1kWhあたり26円となります。
年々買い取り単価が下がってきていますが、「まだ太陽光発電システムってメリットあるの?」という疑問をもたれる方も多くいらっしゃるかと思います。
【太陽光発電の発電コストについて】
電力会社から購入する電力と太陽光発電システムで発電される電力、どちらが安価なのでしょうか。
<4.0kWシステム 発電コスト試算>
発電コスト(10年) | 発電コスト(20年) | 購入電力単価 |
---|---|---|
21.60円/kWh | 12.31円/kWh | 25.18円/kWh |
(試算条件)
・設置地域:静岡県浜松市
・設置方位:南
・設置角度:4寸
・システム導入価格:1.080,000円(税込)
・年間発電量:5,000kWh
・20年間の発電コスト試算には、パワーコンディショナ交換費用(1回)を含む
・購入電力単価:中部電力 おとくプラン 500kwh使用時の購入電力単価
発電コストとは、システム価格とメンテナンス価格の合計金額を使用年数と年間発電量で割った価格です。上記試算の条件であれば、太陽光発電で発電される電力は、電力会社から購入する電力よりも安価となります。
ただし、全ての太陽光発電システムが安価となるわけではありません。
この発電コストは、発電量に大きな影響を受けますので、設置する地域や設置する方位、影の有無等の設置環境により大きく異なります。
静岡県浜松市では、全国トップクラスの安定した日照時間が、発電コストの低減に大きく貢献しています。
【固定価格買取制度の課題】
再生可能エネルギー発電促進賦課金をご存知でしょうか?
これは太陽光発電や風力発電などで発電した電力をFIT法による固定買取に要した費用を、電力を使用する全ての需要家が負担している費用であり、電力消費量に応じて電力料金に上乗せされています。
2012年度、0.22円/kWhから始まった賦課金ですが、年々上昇し、現在は2.64円/kWhとなっています。
例えば月平均500kWhの電力をご使用になるご家庭では、月に1,320円の賦課金を負担しており、年間では15,840円にもなります。
このように上昇している賦課金を抑え、国民の負担を軽減することが必要とされています。
【固定買取制度に頼らない 自立して使える普通のエネルギーへ】
太陽光に限りませんが、再生可能エネルギーはなぜ普及させなくてはいけないのでしょうか。
主な理由は以下の3点です。
①「脱炭素社会」の実現
②「エネルギー自給率」の向上
③「持続可能な社会」の実現
これらを実現するためには、更なる発電コストの低減が必要です。
太陽光発電に関しては、すでに電力会社から購入する電力料金を下回る発電コストが実現できています。
しかし、「太陽光発電は高い」というイメージは昔から変わっていないと感じます。
まだまだ、発電コストを低減させる必要があります。
また、発電コストの低減には、システムの信頼性が欠かせません。信頼できる商品、設計、施工、アフターがそろってはじめて長期にわたって安定した発電ができると考えています。
太陽光発電は売電から自家消費の時代へ移ってきています。
太陽光発電が特別なものではなく、普通に選ばれる普通のエネルギーとなる日が近づいてきています。